ポイントのキャッシュバックがあることで、お得に買い物をするチャンスが生まれる。例えば、特定の商品を購入した際にポイントが還元されるキャンペーンや、クレジットカードの利用によるポイント付与、さらにはふるさと納税を活用したポイント獲得など、さまざまな方法でポイントを貯めることが可能だ。
しかし、こうした仕組みを最大限に活用できるのは、ある程度生活に余裕がある人に限られる傾向がある。なぜなら、ポイント還元やキャンペーンの多くは、事前に一定の金額を支出することが前提になっているからだ。余裕がある人は、特売やポイントバックのタイミングを狙ってまとめ買いをしたり、ふるさと納税を活用してお得に日用品を手に入れたりすることができる。一方で、その日暮らしの生活をしている人にとっては、今すぐに必要なものを買うことが優先されるため、ポイント還元の恩恵を受けにくい。
結果として、同じ商品を購入するにもかかわらず、余裕のある人はポイントのメリットを享受しながら安く買い物ができるのに対し、経済的に厳しい人は定価で購入せざるを得ないことが多い。このように、日々の買い物の中でも格差は広がり、結果として支出の差がさらに生活の質の差へとつながっていくのである。
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