勉強に飽きたら「商業簿記→工業簿記」ローテーション法で頭をリフレッシュ
受験勉強や資格試験の勉強をしていると、避けて通れないのが“飽き”との戦い。
私も学生時代、英語の長文に疲れたら数学へ、数学に飽きたら歴史の年号暗記へと、
まるで定食のご飯とおかずを行き来するように科目をローテーションしていました。
これは簿記の勉強にも応用できます。
特に日商簿記2級や1級の受験勉強をしていると、
商業簿記と工業簿記の2つの分野を学ぶことになりますよね。
多くの人は、今日は商業簿記の日、明日は工業簿記の日…と分けてやるのですが、
これをあえて細かく切り替えるのが今回の提案です。
なぜ切り替えると良いのか?
商業簿記では仕訳や財務諸表の作成、決算処理など、取引ベースの考え方がメインです。
一方、工業簿記は材料費・労務費・製造間接費など、原価計算を中心とした“工場の内側”の世界。
同じ「簿記」という名前でも、頭の使い方がかなり違います。
たとえば商業簿記で「仕訳がもう頭に入らない…」と感じたら、
工業簿記の計算問題に切り替えることで、思考がリフレッシュされます。
これは脳科学的にも理にかなっていて、同じ領域を使い続けると集中力は低下しますが、
異なる処理をする課題に切り替えると、脳は新しい刺激として捉えるため、再び集中力が回復しやすいのです。
休憩=別の勉強?
普通は「疲れたら休憩」というのが定番ですが、簿記の世界ではちょっと違います。
商業簿記に疲れたら工業簿記へ、工業簿記に疲れたら商業簿記へ…
これを繰り返すことで、机に向かっている時間は減らさず、
しかも“飽き”を感じる時間を最小限にできます。
実際、私も試験前は30分〜1時間ごとに分野を切り替えていました。
商業簿記で決算整理仕訳を解き終えたら、その流れで原価計算の予定配賦の問題へ。
同じ「数字」と「表」を扱っているはずなのに、気分はまるで別の科目をやっているよう。
そのおかげで、長時間勉強しても頭が重くなりにくかったんです。
まとめ
簿記は「商業簿記」と「工業簿記」という、性格の違う兄弟みたいな分野を持っています。
だからこそ、交互に学習することで、飽きにくく効率的な勉強が可能。
受験生が英語から数学、数学から歴史へと科目をローテーションするように、
簿記学習者は商業簿記と工業簿記をローテーションして、頭をリフレッシュしてみましょう。
“休憩は机から離れることだけじゃない”
簿記なら、休憩は次の問題集に手を伸ばすことから始まります。
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