楽しみな日を作る

人は不思議なもので、未来に“楽しみ”があるだけで、今日の気分まで軽くなるものです。

たとえば、少し先に家族旅行を計画しているとか、子どもの試合を見に行く予定があるだけで、その日が来るのを指折り数えて待つようになります。カレンダーを見るたびにワクワクし、時間の流れが少しゆっくりに感じる。まるで未来の楽しみが、毎日のエネルギー源になってくれるようです。

でも逆に、どうしても気が重くなる会議や、ストレスのかかる予定があると、「あぁ、またあの日が来てしまう…」と、なぜかその嫌な日だけは一瞬で近づいてくる気がします。時間の感じ方は、案外メンタル次第なのかもしれません。

だからこそ、意識して“楽しみな日”をつくることが大事なんだと思います。大それたイベントでなくてもいい。美味しいものを食べに行く日でも、前から読みたかった本を開く日でも、ちょっとしたご褒美でもいいんです。

未来に小さな灯りをひとつ置くだけで、今日という一日がやわらかく輝きはじめる。

「楽しみ」は、自分でつくるもの。これだけで人生の質はぐっと変わります。